一匹の蝶が翅を羽ばたかせると、その波及効果が世界中で感じられると言うのは、本当でしょうか?
それは、アメリカでは夜、そして日本では翌日の午後の出来事でした。 その夜、私は何時に無く早い時間に就寝しました。 2時間後、飛び起き、強い衝動に駆られてテレビのCNNチャンネルをつけました。 日本で、マグニチュード8.4(後に9.0に格上げされる)の地震が起こったと言うニュース速報が画面を横切っていました。 ヘリコプターから撮影された津波が、巨大な波として日本の広大な海岸線を飲み込んで行くのを、信じられない思いで見ました。 内陸に向かうにつれて、津波はさらに勢いをつけて農地に広がり、全てのものを飲み込んで行きました。
人々は、どこに居るのだろう? 避難したのだろうか? 建物が土台からはぎ取られ、船や車が内陸に押し流されるのを見ながら思いました。 ヨガ・スートラの本が隣にあったので、私は、心の波と津波の波の類似点を考えました。 私達の心や感情を飲み込む波は、小さなさざなみであったり、津波のようであったりします。 現在か過去の悲しみ、未解決の怒り、苦痛や恨みの潮に乗ってしまうこともできるし、その波に飲まれてしまうこともできます。
画面から目を離すことができず、テレビを見続け、被災地の人々の事を心に想いながら瞑想しました。 天からの、大きな筒のような光が、被災地と住民達皆を取り囲んでいるのが見えました。 日本の人々が、ショック、混乱、そして恐怖から抜け出し、災害の波を超越して、私達皆がその一部である、宇宙の光とひとつになるようにと祈りました。
昔、潮の変わり目がカリフォルニアを襲い、オークランドヒルズの火事が、いくつかのレンガ造りの暖炉以外の全てを焼き尽くしました。 人々は、ショックを受け、失った物に対して、悲しんでいました。 私の大切な友人は、手作りのコテージと、美しい所持品全てを失いました。 ちょうどその前の週に、彼女は、フローリング会社が、木のフローリングの一箇所の小さな部分に、やすりをかけ過ぎて低くしてしまったと、怒っていました。しかし、私は コテージが全焼したことを知った時、もう、彼女はフローリングの事を心配しなくても良いのだ、と思わずにいられませんでした。 フローリングはもう存在しなくなったのですから。 この経験から、私は、人生の一時期に重要であると思われる事でも、他の時期にはとても無意味になるのだ、と言う事を学びました。
私達の人生の中では、仕事、家、愛する人々や、自分の健康を失うと言うような、一時的な地震があるかもしれません。 その時は、世界が終わるように思えるかも知れませんが、実際は、私達が考えている世界の終わりに過ぎません。 不変の「存在根拠」の安定性を探すにあたり、私達は、まだ起こっていない未来に恐怖を感じ、過去にしがみつきます。 私達の人生においての地震とそれに続く津波、そしてハリケーンは、私達が過去にしがみついている力をやわらげ、私達が現状から解放されて進化的な変化の波に乗る事を余儀なくさせます。
私の自宅の門を入ると、2匹の白いあひるが池ですべるように泳いでいます。 あひるは、毎日、毎シーズン、いつもその場にいます。 世界や私の人生で何が起こっていても、この2匹の白い存在が水の上で優雅に浮かんでいるという事は、「万事うまく行っている」という認識で私の心を満たしてくれます。 私にとって、あひる達はプルシャ(Purusha)であり、不変で永遠である、存在の根底である一方、津波は、時間と進化の変化であるプラクリティ(Prakriti)を象徴します。 ヨガは、肉体と精神の柔軟性を作るので、私達が変化を受け入れるのを助けてくれます。 そうすると、私達は、柳のように風に吹かれて曲がりながらも、奥深くではプルシャの意識を保持することができます。
今、私達は、さらなる潮の変化に直面しています。 環境に放出されている放射能の危険は、日本の地震と津波の生存者だけでなく、世界の他の部分の上で、見えない影のように漂っています。 今から、どういう流れで影響が起こるのか、まだわかりません。 数日前に、カリフォルニアで放射性物質が見つかったと言うニュースがありましたが、その後、何の報告もありません。 放射性物質が見つかると、パニックが起こるのを避けるために、その存在と影響を過小に言う傾向があります。それを受けて、 私のところへ、チェルノブイリ、コソボとアフガニスタンで原子力発電所事故と劣化ウランから放射能被曝した事を知っている、全米のヨガ教師達から続々と電話がかかってきました。 私が、放射能被曝のせいで健康を損ね、2度の臨死体験を生き延びた事から、どういう事を学んだのか知りたいと言うのです。 数ある話の中で、私に出来る一番素晴らしい話は、旧ソビエトで仕事をしていた8年間に、ソビエト人から学んだ事です。
私のソビエト人の同僚の中には、チェルノブイリ事故後の放射能汚染以来、寿命が短くなった子供達の世話をしている人達がいました。
子供達は、結晶洞窟のように作られた塩の部屋で一定の時間を過ごしました。 その地方固有の薬草が使われました。 白血病で死んでいく子供達には、骨を強くし、内分泌系のバランスを取り、血球数を上げるためにヨガが処方されました。 チェルノブイリ事故前は、ロシアの子供達の骨と体は強く、髪の毛はふさふさして輝きがありました。 しかしチェルノブイリ事故後は、子供達の髪の毛が薄くなり、腕と足が弱く、骨が大変脆くなっているのを見てショックを受けました。 チェルノブイリ事故の余波である色々な病気になる子供が多く、15歳まで生きられたら幸運だと思われていました。
ある医師達とヒーラー達のグループは、そのグループの子供達に良い結果をもたらしていました。 興味を持って話を聞いてみました。 彼らは、近隣で汚染されたスカンジナビア諸国と一緒に開いた環境についての会議の事を話してくれました。 近海の魚、牧草を食べる乳牛、そして土地、川や湖への汚染の事や自分たちが吸う空気の事、そして地球自体の事も心配だったということなど、全てについてです。それから、放射能の影響をどうやって打ち消したのか、秘密を教えてくれると言いました。 私は、この奇跡的な要旨をしっかり聞き取ろうと、座っていた椅子から身を乗り出しました。
彼らは、 放射線は、光であり、高い波動で振動するのだと言いました。 瞑想、祈り、ヨガ、重い物を食べない事、神を信仰して愛すると言う、スピリチュアルな修行により、自分達の細胞の波動の振動数を放射線の波動の振動数と同じ所まで上げて、放射能の有害な影響を打ち消す事ができたと言うのです。 彼らは、ニコニコと笑って、喜びに満ちてさえいました。
ロシア人の医師の一人が言いました。 「実は、私達は、放射線をスピリチュアルなガイドとして使っているのです。 放射能のために、私達は、毎日の一瞬、一瞬を、もっと完全に意識的に過ごさねばなりません。 もしもネガティブな思考を持てば、私達の体の細胞の波動の振動数が下がり、放射能に影響されやすくなります。 もしも怒ったり、批判的になったりしたら、私達の細胞は、低い振動数の波動になり、病気になります。 もしも気持ちが軽くなれば、私達が光になり、放射線の光とひとつになります。」 彼らは、微笑みました。 「放射能が私達のスピリチュアル修行なのです。」
私は、2010年9月にレーザー光線のセミナーに参加した時に、この深遠な供述を思い出しました。 セミナーの開催者に、自分の被曝経験を話したら、彼はこう言いました。 「あなたは光を受け取りました。 今度は、あなたが光を与える番です。」 これは、私にとって、深い意味のある瞬間であり、それまで忘れていた、ロシア人の知恵を思い出させてくれました。 細胞の波動を、高速まで上げる時が来たのです。 その瞬間から、復活した健康とエネルギーが、私の人生を変え始めました。 レーザーを使った後、エネルギーが私の細胞の中に流れ込んで、バランスと強さをもっと大きくしているのを感じました。 今、私は、過去30年よりもずっと体調が良くなりました。 今までよりも、もっと強い体力、エネルギー、そして熱意があります。 放射能が私達にもたらしてくれる最大の賜物と言うのは、認識のわずかな変化かもしれません。 放射能が私達の健康に害があるものだと思う代わりに、スピリチュアルな進化への機会として使う事ができます。
放射能の影響をスピリチュアルな視点から捉えながら、更に、身体的な面から対処する事も大切です。
今回の日本での原発事故は、多分、私達の核エネルギーへの依存を明らかにし、新しいエネルギー技術をもっと迅速に表面化させるでしょう。 しかし、つい先日、全米を回り、300の原子力発電所の建設の先頭に立っている男性に会いました。 彼は、原子力発電所は、自己充足的であり、外部から遮断されているので安全だと言い切りました。 私は、そうは思いません。 他の国で使われている、ラジウム爆弾や核廃棄物を使った武器によって増えつつある健康への被害と言うのは、追跡しにくいのです。
今、日本のニュースは、中近東でエスカレートしている変化(「危機」と呼ばれています)に覆い隠されつつあります。 マスコミがひとつの「危機」に注目すると、他の危機は古いニュースとなり、話題に上がらなくなります。 そうすると、皆は、その危機はもう終わったのだと思います。 しかし、危機に関連している人々にとっては、復興への第一歩が始まった所なのです。
こういう「危機」は痛ましいですが、心を開ける機会でもあります。 救助の試みひとつひとつは、愛と優しさの証言です。 悲しみをショックを受けながらも、見知らぬ人同士が助け合います。 救助隊は、自分の命を懸けながらも、他の人達を助け、メルトダウンがひどくならないようにします。 日本での、生き延びた2匹の犬の画像を忘れる事ができません。 怪我をした犬は、起き上がることができませんでした。 もう一匹の犬は、傍に立って、離れようとしません。 怪我をした犬が頭を上げようとすると、傍に居る犬は、「大丈夫だよ、じっと休んでいなさい。 もうすぐ助けが来るから。」とでも言うように、濡れて汚れた前足をそっと頭に乗せていました。
これを書きながら、私の胸は、日本と中近東の人々、そして今までに地震、火事、竜巻、ハリケーンや、物質的及びスピリチュアルな飢餓を経験した全ての人々への同情と愛で満ち溢れています。 もしも現地で助けることや、救援物資を送る事ができなくても、私達自身の増大している光の輝きを、世界に向けて発っして、遠くに居る人も近くに居る人も全ての人々を愛で包み込む事ができます。
これは、全ての人にとって、生まれつつあるスピリチュアルな「危機」です。 私達は皆、人生と地球の激烈な変化を経験しています。 個人的、そして集団的に、細胞の振動数を光の振動数に上げ、皆が健康的に長生きする事ができるのではないでしょうか。 さらに、私たちの心を、花が花びらを開けるように広げ、親が迷子の子を抱きしめるように、世界の全ての人々を花びらで包み込む事により、スピリチュアルな面でも成長することができるのではないでしょうか。 人類が皆兄弟姉妹としてひとつであると真に信じるのであれば、蝶の羽ばたきが世界に波及効果を及ぼすのと同じ様に、私達もお互いに影響し合うのであると分かります。
ラマが被曝影響を受けた経験から、克服するために役立った事 (抜粋)
(翻訳者注:ラマは、チェルノブイリ後の旧ソ連や、劣化ウランを使った武器が使用されたアフガニスタンなどを何度も訪問した経験から、被曝され、 糖尿病と内部出血の悪化を経験されました。)