このサイトの情報は、放射能汚染地からの避難の代替となるものではありません。
放射性物質の簡単な説明
現 在(2011年3月25日)起こっている、日本の福島第一原発事故の放射能汚染状況から、報告されている主な放射性物質は、放射性ヨウ素 131と放射性セシウム 137です。 セシウム137は、ウランが核反応を起こしたことによる副産物であり、その半減期は30.1年です。 セシウム137は、今 なお、チェル ノブイリ原子力発電所周辺での主な放射能汚染源であります。そして、イギリスでは、現在も、セシウム137に土壌を汚染されたままの農場が、 あるそうで す。 チェルノブイリ事故後、事故現場周辺に最も多かったのは、放射性ヨウ素131と放射性ストロンチウムと思われます。しかし、この放射性 セシウム 137は、事故現場付近のみならず、かなり広範囲にまで拡散しました。
これにより、今後、福 島第一原 発からの放射線汚染が、どの程度になるか予想もつかない私達は 、長期の不特定な放射能汚染と共存していかなければならない事がわかります。
抗 被曝剤として安定ヨウ素剤が使用されている場合もありますが、安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素が甲状腺に吸収されるのを防ぐことにより、甲状腺 癌を予防しま す。 他の放射性物質には効果がありません。 ネイマン先生の見解によると、現代社会の環境汚染の一部である臭化物、塩化物とフッ化物が、甲 状腺のヨウ素 レセプターに陣取っている事が多いため、安定ヨウ素剤も放射性ヨウ素も甲状腺に吸収される事は少ないのではないか、と言う事です。 被曝後に 安定ヨウ素剤 を飲んだとしても、甲状腺のヨウ素レセプターに、こうした臭化物、塩化物とフッ化物が既に存在していると、安定ヨウ素剤は甲状腺に吸収されな いであろうと 言う事です。
セシウム137の抗被 曝剤はプルシアンブルーであり、これは、安定ヨウ素剤のように、簡単に入手出来ないようです。そして、セシウムは、甲状腺ではなく、 筋肉、生殖器官、骨髄に落ちつきます。そして、そこから最終的には、腎臓、肝臓と、身体全体に行き渡ることになります。
以下に、より詳しい情 報を入手するためのホームページを集めましたので、参考資料としてお読みください。
原子力システム研究懇話会の村主進さんのホームページ。チェルノブイリ事故による環境汚染 と住民の 被曝について
http://www.enup2.jp/newpage30.html
追記
6月に入り、現在、福島第一原発事故から3ヶ月近くが経とうとしていますが、これまでの経過は、最初の予測とは全く違うものになって来ています。 ネイマン先生が事故直後に書かれたエッセイでは、チェルノブイリ事故のように、10日くらいで収束されるだろうと言う見通しでした。 しかし、6月になった現在も、収束のめどは立っておらず、収束予定であると報道されている日程でさえ、誰もそれを信じられない状況と思われます。放射性物質は、ずっと現在も漏れ続けており、それを一体いつ止めることが出来るのか、誰にも予測できないのが事実です。 その上、1号機、2号機、そして3号機まで、地震直後に、メルトダウンが起こっていた事実なども、先日やっと公表されるという始末です。 また、実際に放出された放射性物質の種類に関して、ヨウ素とセシウム以外の物質については、依然として明らかにされていません。 しかし、こちらのリンクからもお分かり頂けるように、その他の放射性物質の存在が、群馬県高崎にある包括的核実験禁止条約(CTBT)観測所により、計測されています。
また、こちらの記事によりますと、政府や東電からの公表こそ無いものの、プルトニウム、ストロンチウムやウランも、放出されたであろうことが、わかります。
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-44.html
故に、その事を踏まえた上で、前述内容を、お読みくださるように、お願いいたします。
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